留学レポート 近江ものがたり/2014-12-26

  • 松林 昌平
  • 長崎大学 出身
  • 1997年 入局

 長崎から滋賀に赴任して早三ヶ月経ちました。長崎の皆様は元気にされているでしょうか?私はとても元気です。滋賀は長崎より寒いですが、風邪も引いていません。私は現在、滋賀県立小児保健医療センターに勤めています。滋賀県の守山市にあります。守山とは琵琶湖の対岸にある比叡山を守るという意味らしいです。確かに良く比叡山が見えます。人口8万人の小さな町ですが、京都まで電車で20分、大阪まで1時間という便利な土地で、近年ベッドタウンとして発展してきています。
 滋賀県立小児保健医療センターは病床数100床の小児専門の病院です。小児整形外科の分野において、日本でも有数の治療実績を誇ります。私はここで外来、入院、手術業務を担当しています。二見先生の指導の下、主に小児股関節について研修を受けています。長崎ではなかなか手術経験を積めませんでしたが、こちらでは沢山経験できるので、少しずつ自信がついてきました。また創外固定を使用した変形矯正も盛んです。特に軟骨無形成症の延長術の症例数は日本一だと思います。創外固定は私の趣味なのでとても楽しいです。
 病院から歩いて3分のところに官舎があります。周りには田んぼが広がっています。長崎と違って坂がなく、どこまでも自転車で行けます。琵琶湖は周囲230キロなので、自転車で1周しようと考えました。実際に地元の中高生はするらしいです。ところが滋賀県は広かったです。琵琶湖は淡路島より大きいので、滋賀県の面積の半分は琵琶湖だと思っていましたが、実際は1/6です。官舎から琵琶湖にたどり着くのに自転車で30分かかりました。その時点でクタクタになり、琵琶湖1周の夢は断念しました。代わりに電車で1周する予定です。
 救急病院ではないので、大体決まった時間に帰れます。官舎に帰ると書斎に籠ります。最近勉強しているのは英語、フランス語、数学、物理、統計、生体力学、人物デッサンです。10年後に1つでも物になれば良いです。また官舎から歩いて5分のところに守山市立図書館があり、7〜8冊/週のペースで本を借りています。最初の頃は織田信長や豊臣秀吉の歴史小説、近江の城や歴史について主に読んでいましたが、最近は色んなジャンルの本を読んでいます。ラジオを聴きながら読書する時が一番幸せです。
 観光には比叡山、長浜城、彦根城、琵琶湖クルージング、佐川美術館、琵琶湖博物館に行きました。滋賀県には歴史的遺構が沢山あり、歴史好きな私には堪らない土地です。京都や奈良にも近いので、近々訪れる予定です。
 学会には京滋股関節セミナー、滋賀県整形外科医会学術集会、近畿小児症例検討会に参加しました。日本小児整形外科学会では英語のパネルディスカッションで長崎大学の2歳以上のDDHの治療結果を発表しました。今後も近畿小児整形外科懇話会、九州足の外科研究会、日本創外固定学会のパネルディスカッションで発表予定です。
 私の関西弁は受け入れて貰えませんが、私の個性は関西では受け入れて貰えそうです。周りの人達に感謝しながら、今後も研鑽を積んでいきます。