近江ものがたり(立志篇)/2015-04-02

  • 松林 昌平
  • 長崎大学 出身
  • 1997年 入局

 最後の国内留学レポートです。
平成27年1月から3月までの出来事を報告します。

 滋賀での生活にもすっかり慣れて、日々幸せに暮らしておりましたとさ。幸せは、なるものではなく、感じるものですね。Kindleを手に入れてからは、書斎で読書三昧です。ソルターの手技も順調に上手くなっていきました。いつまでもこんな日々が続けば良いなと思っていました。

 そんな私にも危機が訪れました…。

 晩御飯は近くのスーパーのお惣菜を食べていました。すべてのお惣菜を制覇してしまい、食事に飽きてしまいました。2月に入ってからは寒くて、官舎に閉じこもっていました。何となく体がだるくて、悪い病気にでも罹ったのかな?という感じでした。
 そんな中、妻が一週間、滋賀に来てくれました。毎日妻の食事を食べていたら、体調が良くなりました。単に何か栄養が足りなかったのですね。いつも美味しい食事を作ってくれる妻のありがたみが身にしみました。単身赴任は危険がいっぱいです。

 3月からは奈良県立医科大学より、藤井先生が研修に来られました。同じ官舎に住んでいたので、毎日二人で晩御飯を食べに行きました。それまで私は車を持っていなかったので、遠くに行けませんでした。藤井先生の車で色々な場所に行けるようになったので、滋賀県守山市の美味しいレストランはほとんど制覇しました。

 観光には奈良の法隆寺、薬師寺、唐招提寺、平城京跡、東大寺、興福寺に行きました。タクシーを貸し切ってガイド付きです。仏像に詳しくなりました。
 また昨年からの夢だった琵琶湖一周を電車でしました。いつか自転車でもしてみたいです。
 昔からの日本人の夢であるお伊勢参りにも行ってきました。電車で片道3時間の旅です。最近は昔からの日本人の繋がりを感じると、自然に涙が出てくるようになってきました。少し歳をとりました。
 最後は信長の旅と題して岐阜城、安土城を巡りました。昨年までは信長に憧れていましたが、今ではさほど魅力を感じていない自分を発見しました。今後は人との繋がりや信頼を大事にしたいです。

 参加した勉強会については、
ICJR(international congress for joint reconstruction) hipコース。
人工股関節の講習でした。
 京都大学の松田先生が主催者の一人で、九州大学の中島先生が構成を担当されていました。素晴らしかったです。
 第1回京都リハビリテーション学会にも参加しました。京都府立医科大学の主催です。色々な大学の教授が講演されていて、とても勉強になりました。
 京都大学医学部のiPS細胞研究会にも参加しました。今後100年はこの研究で成果を出し続けるのではないでしょうか?さすがはノーベル賞です。
 またバクロフェンのカテーテル挿入の講習も受けました。痙性麻痺にやってみたいです。

 1月からは学会発表を頑張りました。
第55回近畿小児懇話会が奈良で開催され、広範囲展開法の成績について発表しました。
 2月は同門の田代先生が主催された第2回足の外科研究会が博多で開催され、陳旧性の腓骨筋腱断裂について発表しました。その時は家族と博多で再会し、楽しい時間を過ごせました。
 3月は第28回日本創外固定・骨延長学会学術集会が六本木で開催され、成長期の関節周囲変形に対する治療法について発表しました。吹上先生とは同じ病院から同じパネルディスカッションで発表しました。壇上に上がって議論するのはとても楽しかったです。原田先生は軟骨無形成症の延長のパネルディスカッションで良い結果を発表されていました。滋賀県立小児保健医療センターからは私を含め3人がパネルディスカッションに選ばれていて、学会の中でも存在感を放っていました。夜は3人で打ち上げをして、日本酒を堪能しました。

 最後に、長崎から来た私を快く受け入れてくれた滋賀県立小児保健医療センターの二見先生を始めスタッフの皆様、患者様達に感謝しています。また私にこのような機会をくださった尾崎教授、医局員の皆様に感謝しています。

 私の留守を支えてくれた妻と二人の息子達に感謝しています。
特に長男は父親の支え無しで、中学受験を乗り切ってくれました。誇りに思っています。