Hubei Sports Medical Association 1st Academic Conference/2017-11-25

  • 梶山 史郎
  • 山口大学 出身
  • 1997年 入局

 中国内陸部にあります湖北省武漢で2017.11.25に開催されたスポーツ医学についての研究会Hubei Sports Medical Association 1st Academic Conferenceに参加しました。鏡視下腱板修復術(ARCR)とバンカート修復術(ABR)についてのビデオプレゼンテーションを行いました。

 武漢(ぶかん、ウーハン)市は湖北省東部に揚子江中流に位置し、1,000万人以上の人口を抱える大都市です(Wikipediaより)。福岡空港より上海空港を経由して、武漢空港に降り立ちました。出発時より予約トラブルなどもありましたが、無事に目的地へ到着。同日は現地のスタッフの方々と中国風バーベキューをいただきました。

 翌朝、武漢名物というピリ辛麺類を朝食でいただいたのち、いよいよ研究会本番です。大勢のFacultyや参加者の皆さんと記念撮影の後、スポーツ医学に関するたくさんの講演が行われました。北京や上海などの大都市からもご高名な先生方がたくさん参加されており、その迫力あるプレゼンテーションに圧倒されてしまいました。皆さんとても熱心に講演されているためか、軒並み時間超過…。学会日程はどんどん遅れておりました。

 そんな中、私の担当する発表の順番となりました。持ち込んだPCの接続や電源、動画の動作など心配なこともありましたが、実際はまったく問題なし!練習はしたもののたどたどしい私の英語のプレゼンテーションは…何とか最後まで到達することができました。内容は、suture bridge法によるARCRと、腱板疎部縫縮術を併用したABRでした。中国では、インターネット環境などから手術の動画などを閲覧する機会が乏しく、関節鏡手術の普及ももう一歩ということを聞いていたため、今回は手術中の手技やちょっとしたコツなどを中心に発表を行いました。また、あらかじめ現地のスタッフの方が私のスライドを中国語に翻訳してサブスライドで流してくれていましたので、英語の苦手な先生にも十分に内容が伝わったようでした。(幸い?現地の研究会には質疑応答などはないようで、発表の後は司会の先生のコメントと盛大な拍手でした!)

 無事に発表も終了し、空き時間を使って武漢の名所であります「黄鶴楼(こうかくろう)」を現地のDr.に案内していただきました。李白の代表的な漢詩でも有名な黄鶴楼は、なんと最初に作られたのは三国時代の223年で、その後何度も焼失と再建が繰り返されているとのことです。現在の建物は1985年に再建されたもので、5階の高さまで登って武漢の市街地を一望することができました。

 また、市街地を移動する際には、そこらじゅうに信じられない数のシェアサイクルが並んでいるのに驚きました。道に停めてある(放置してある…)シェアサイクルは、登録したスマホをかざしてロックを解除すると課金され(ある意味先進的…)、その自転車をどこまででも使用してまた好きなところに止めてよいそうです。合理的ではありますが…と思える中国の一面を垣間見ました。

 最終の夜は、現地の若手の先生方と本場の中華料理に舌鼓!現地のお酒(かなりアルコール度数は高かったです)をおいしくいただきました。また、武漢の整形外科、肩関節外科の現状などもお話を聞くことができ、大変有意義な夕食会となりました。

 翌日は早朝より帰国の途に就きました。武漢空港、上海空港とも信じられないぐらい大きく近代的で、手続きや入口の場所を探すのにも一苦労でした。しかしながら、帰りはトラブルもなく帰国することができました。

 今回、海外で発表するという貴重な機会に恵まれ、初めての中国も堪能することができました。反省点としては、やはり英語が…ということと、できれば挨拶程度でも中国語を勉強できていればということでしょうか。今回の講演に招待していただいた中国のWang教授をはじめ、お手伝いいただいたスタッフの皆さんにこの場を借りて深謝いたします。