リヨン滞在記/2018-12-03

  • 小林 恭介
  • 長崎大学 出身
  • 2013年 入局

 H25年入局の小林恭介です。2018年9月よりフランス、リヨンに留学させていただいています。リヨンでの生活にも大分慣れてきましたので、少しこちらの生活を紹介させていただきます。

 リヨンはフランス第2の都市であり、食の都としても有名です。治安も良く、スリはあるようですが、夜に一人で歩いても今のところ問題ありません。日本食料品店も数か所あり、毎日米を炊いて食べているので、和食が恋しいということもありません。歴史が古く、町自体がそれほど大きくないので自転車で観光ができ、地下鉄やメトロ、バスなどの交通網も発達しているところが京都に似ているなと感じています。

 さて今回の留学ではSANTY Orthopedic CenterにおられるMichel Bonnin先生にお世話になっています。1週間のスケジュールは月曜・木曜が研究日、火曜・水曜・金曜が手術、土日は休みです。リヨンの朝は早く午前7時半には執刀開始です。ですから朝6時半に家を出て自転車で(世界に先駆けてリヨンで始まったvelo vという自転車のシェアサービスがあります)、30分かけて病院に行きます。長崎ではまったく運動をしていなかったので家までの往復がかなりきつかったのですが、人間不思議なもので割とすぐに慣れてしまいます。

 火曜日(時々木曜日も)はBonnin先生、水曜日はAITSISELMI先生、金曜日はLanglois先生の手術に入らせてもらっています。リヨンでは先生方が医学生を手術助手として雇い、主治医+医学生+看護師でprimaryからrevisionまで行っています。医学生は看護師と手術の準備からドレーピングまで行い、手術手順もしっかり覚えており、脚持ちや鈎引きも完璧です。1日平均7件くらい、多い時で1日10件の手術があります。最初は7件も人工関節手術に入るのかと思うと正直気が滅入っていましたし、帰宅後疲れてすぐに寝ていましたが、やはり不思議なもので慣れてきます。最近は7件だと「よっしゃ、今日は普通だな」と安心します。

 7時半に執刀開始し12時半くらいには4-5件終わり、15-16時くらい(手術が多い時は18時くらい)に自転車で帰るような日々です。日本人はよく働くといわれていますが、明らかにフランス人のほうが効率的によく働いていると思います。

 手術内容に関しては牽引台DAAでのTHAやリヨン式Gapテクニックを用いたTKA(Bonnin先生はmeasuredもGapもどちらもやられます。)など勉強になることがたくさんあります。特にBonnin先生を中心に行われているリヨン式?カスタムメイドTKAは非常に面白く、世界中(フランス国内はもちろんイギリス・ドイツ・オーストラリア・ブラジルなど)から毎週見学者が来ています。興味があられる方は一度見学に来てみてはいかがでしょうか。

 今のところフランス語は全く分かりませんが、楽しく充実した生活を送れています。また機会があれば滞在記を書きたいと思います。