専門医試験を終えて/2010-05-17

  • 岡崎 成弘
  • 大分医科大学 出身
  • 2003年 入局

H15年入局の岡崎成弘です。
第22回専門医試験が、H22年1月21日、22日の2日間、東京都お台場のホテル日航東京で行われました。これから整形外科専門医取得を目指す方々の参考になればと思い、書かせていただきます。
 専門医試験の申請は、春頃の日本整形外科学会雑誌を見て申請することから始まります。(毎年この時点で見逃している人が多く、同期全員がハガキを出したか必ず確認してあげてください。)その後、分野別に10症例の提出を7月末という厳しい期限で迫られます。書き始めると結構大変で、カルテと画像がないと書けないのは当然でしたが、何も準備していなかった私は当時五島中央病院にいたので、遠路はるばる前にいた病院にいかなければなりませんでした。特に腫瘍と骨代謝疾患については、早めに出す症例を決めておいた方がいいと思います。提出後、誤字脱字やフォローアップ期間が短いなどの理由で差し戻されることもあるそうです。
 症例の提出が終わりほっとしたのもつかの間、勉強しなきゃと思いつつも日々の仕事に追われているうちに、夏も終わり、秋に入り、気づいたら11月頃になっていました。勉強の中心になるのは、「整形外科卒後研修Q&A」を解くことだと思います。これが結構難しく、はっきり言って最初はちんぷんかんぷんです。第一章は、総論の「基礎」から始まります。骨芽細胞、破骨細胞、リモデリング……とすぐに眠たくなってしまうため、あくまでも個人的意見ですがこの章は後回しにすることをお勧めします。各論、外傷など日頃携わっているところから解いた方がとりかかりやすいと思います。だいたい3回くらいQ&Aを解いて、過去問を数年分くらい解いてから本番に臨むことになると思います。
 そしてあっという間に試験日を迎えることになります。前日の夜、現地入りしました。2日目の面接試験が早朝から始まる人もいるため、試験会場のホテルかその近くに宿泊することをお勧めします。早めに予約しないと満室の可能性もあります。
 1日目は、筆答試験(マークシート)です。当日13時から受け付け開始ですので、午前中は最後の悪あがきが可能です。14時から前半・後半1.5時間ずつ計3時間(間に30分休憩あり)の試験でした。例年通り120問でした。
 2日目は、面接試験です。8時からの組と10時からの組があり、幸い私は10時からでした。筆答試験がメインであることはよくわかっているのですが、面接の何とも言えぬ緊張感があります。面接試験はホテル内の部屋を貸し切って行われます。係の人から何階の何号室であるかを告げられ、エレベーターで移動します(階を間違えて降りてしまい、ダッシュする羽目になった人もいたそうです)。試験時間は15分×2回です。
 定刻になるとノックをして入室。名前を告げ着席。試験官の先生が2人座っておられます。自己紹介の雑談はほとんどなく(雑談で時間がつぶれればという淡い期待は砕け散りました)、有無も言わせず、テレビから問題が流れてきます。私は発育性股関節脱臼の診断、治療についての設問でした。次に、自分が提出した10症例についての設問が少しあります(恐らく試験官の先生の得意分野を質問するのでしょうか)。時間がきて退室、隣の部屋に移動し、着席。今度は画像の写真を見せられました。1問目は化膿性脊椎炎の診断、治療、インフォームドコンセントについて。2問目はX-p、MRI上、いかにも悪性に見える腫瘍でしたが、最後に病理を見せられ、???……良性のような……。骨巨細胞腫が答えでした。回答に詰まっていると、試験官の先生が助け船を出してくれます。とりあえず知っている知識をしぼりだしましょう。黙っているのは良くないようです。
 全部の試験終了後に筆答試験の解答が配られます。一人で部屋に閉じこもり自己採点しました。今年はみんな手応えがあるようでした。東京にもう一泊して、みんなで打ち上げをして楽しい一夜を過ごし、それぞれの職場へ帰りました。
 約1ヶ月後に合格発表があり、封書で届けられます。専門医手帳が入っていて、ちょっと感動します。日整会のホームページにもアップされます。今年は見事全員合格でした。
 五島中央病院の整形外科医3人中、2人が今回の試験を受けに行ったため、橋川先生には大変ご迷惑をおかけしました。五島まで診療応援に来てくださった、辻本先生、千葉先生ありがとうございました。