帝京大学外傷センター研修レポート/2011-06-27

  • 福島 達也
  • 佐賀医科大学 出身
  • 2000年 入局

 4/4〜4/22の3週にかけて帝京大学外傷センターフェローシップにて研修してきたので報告させていただきます。このフェローシップは最近始まったようですが、震災の影響などでキャンセルする方もいて結局自分が第1号ということでした。だからといって特典があるわけではないのですが、一番乗りというのは何か得した気分になりました。ただ受け入れる帝京大学の先生方にとっては最初の研修生ということで、とまどいや慣れない点があったかもしれませんが、親切に暖かく迎えていただいて大変ありがたかったです。

さて外傷センターとは?と思っている方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うと外傷治療に特化した救命救急医療を担うもので、欧米ではすでに多くの国で設置されており、ドイツでは半径50km以内に設置することを義務づけられております。それに比べて日本では立ち遅れていて、救急救命センターは数多く存在するのですが、真の外傷センターというのは皆無に等しかったのです。そこで、帝京大学整形外科主任教授の松下先生の御尽力により、2年前に帝京大学病院の新病院開設時に新藤先生、井口先生、黒住先生という御高名な外傷のエキスパートの先生方が集ってスタートしたものです。帝京大学外傷センターはその3名の教官の先生方の他に、ローテートする先生も含めた若いスタッフが10名近くいる大所帯で、活気があり、症例数も多く、外傷に対しての豊富な知識と経験を積める場と感じました。先生方には具体的に行われている治療法からセンターの仕組みなど細部に至って質問したりもしましたが、皆嫌な顔せず親切に教えていただき非常にありがたかったです。また帝京大学は外傷センタースタッフ以外にも外傷チーム、骨折診チームといった新鮮〜慢性疾患まで含めた骨折関係に関与しているスタッフの数が多く、皆がすごくこだわりを持って治療しているという印象を受けました。

研修中の主な日課としては毎朝カンファレンスをして、その後に病棟をラウンドし、手術を行うという感じでした。救急部と連携して全身状態を把握することから、整形外科〜形成外科的な細かな手技まで幅広く網羅していることに感銘を受けました。またできるだけ多くの治療をみさせていただこうと考え、外傷センターの手術以外にも、これまた骨折治療のエキスパートで御高名な小林先生の手術を見学させていただくなど、とても有意義な時間を過ごすことができました。

今回の研修で帝京大学の施設面、スタッフの多さ、症例数の多さ、外傷という分野にこだわりを持った先生が多くいらっしゃることなど、ソフトとハードが充実していることに感嘆しました。場所も大都会の中ですが、桜の美しい比較的閑静な所にあって、ちょっとだけ羨ましい気持ちにもなりましたが、外傷に対する基本的な考え方や治療方針などに関しては、自分が学んできたことと大きくは変わりないと感じる面もあり、これまで長崎大学の多くの先輩方が築いてきたことの素晴らしさや教えていただいたことの有難さも再確認できました。長崎に帰ってきて休日に出掛けたり、ゴルフしたりしていると、都会の喧騒とは違った長崎の良さも改めて感じました。この研修で多くのことを学ぶことができた感謝の気持ちを持つとともに、今後自分達も頑張って行かねばならないという使命感も少しながら芽生えました。というのも長崎大学でも10月から国立大学では初となる外傷センターを立ち上げる予定となっております。私も微力ながら軌道に乗せるお手伝いをできればいいなと考えておりますが、スタッフが多いとより楽しく、充実してくると思います。このホームページをご覧になった先生方や学生の方で、救急治療や外傷治療、骨折治療などに興味がある方はいつでもwelcomeです。連絡お待ちしております。今後もできるだけこのような研修に参加していくつもりですが、若い先生方にも積極的に参加してもらい、長崎大学の整形外科や外傷センターの発展、またそこで学んだことや人とのつながりを生かして、日本の外傷治療、整形外科治療の発展に少しでも貢献していければ素晴らしいことだなと思っております。

最後になりますが、研修に行かせていただいた同僚や同門の先生方、暖かく迎えていただいた帝京大学の先生方には心より感謝しております